甘美な「青春の自意識」

なんか否定的な言葉ですよね。
いや、書きたかったのは違うのです。

ずーっときになっていたこの本を読みました。

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

割とさいきんずーーっと気になっていたので。

青春と甘いものと推理。
甘美な、なんとも甘美な組み合わせ……(笑)
日常の謎」なんか、最高にスイートだぜ!!

いや、皮肉じゃなく。この3つは大好物です!
青春の自意識に関する小説をぐだぐだ読んでいて、
いろいろと考えるところが山ほどあったので。

これくらいの甘酸っぱい青春は面白かったです。
春シリーズの最初のほうは作家さんも作品の方向性を考えている感じがしたのですが、
春シリーズの最終話でこれまで「小市民たる」ことで隠してきた「青春の自意識」を
表に出してきたことが非常に面白くなってきて。
たぶん、そのせいでしょう。夏シリーズでは有る意味青春の自意識が全開でうれしかったです(違)
しかし、何故春シリーズは1年生のときで、夏シリーズは2年生になってからの作品なんだろう・・・。

その間にあった精神的な心の揺らぎを読んでみたかったかも・・・。
(まだ未読な秋シリーズとか冬シリーズとかが時系列でカットバックする話なのかな?)