何も無い、事が・・・・
これ、といって最近はまっている作家さんが居ないことですし、
それは、せっかくの体系だてた読書のチャンスですので、
村上春樹の初期作品群を読むことを決めました。
関連エントリ
・ストックルーム・ヤード(村上春樹「1973年のピンボール」)
http://d.hatena.ne.jp/dynamite-ti/20080905/1220584135・舞城の源流とおぼしきもの(村上龍「限りなく透明に近いブルー」)
http://d.hatena.ne.jp/dynamite-ti/20081023/1224783395
と、いうわけでデビュー作のこれを読むことに。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/09/15
- メディア: 文庫
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なんというか。
「海辺のカフカ」ほどのストーリー性に溢れているわけでも、
「ノルウェイの森」ほどの喪失感全開、でもなく。
淡々とただ何気ないニチジョウを積み重ねて。
そこに村上春樹っぽさというか、緩やかな喪失が味わえる
そんな感じの作品イメージを持ちました。
さて、なぜ村上龍とか春樹の2作目とか出てきたか、、、というとです。
なんとなく、読み進めるうちに、一つの疑問が出てきたわけです。
「淡々としたニチジョウを描くことが、w村上のデビュー当時の文学シーンのブームではなかろうか?」と、言う。
なんというか、「海辺のカフカ」のようなストーリーとか、
「ノルウェイの森」みたいな喪失感フルスロットルで精密な感じでもなく、
さりとて、私の大好きな大崎善生の「アジアンタム・ブルー」のように、
一つの喪失に収斂している感はそこまで感じられない。
とりあえず、「羊を巡る冒険」を読んで見て、また考えてみようと思います。