エキセントリックな感情

国民の祝日にもかかわらず、学校はありやがりました。
と、いうわけで何かむかついたので読書ターイム!

江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)

江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)

エキセントリックな人が大暴れしている短編3作です。
江利子と絶対」は、引きこもりが犬を黍団子ならぬホウ酸団子で手懐ける話だし、
「生垣の女」は、ストーカー女が隣家の監視のために猫をレンジに入れる話だし、
「暗狩」は、嫌われ者の波多野君(しかもジャイアンキャラ)に引きずり回される話だし。


さくさくと読めてしまうのがむしろ問題だと思う、本谷有希子の短編集です。

文庫しか買えないしがない学生なので、本谷さんはこれが2作目ですが、
本谷さんの書くキャラクタって、どうしてこうも極端に感情的なんでしょうか。
演劇の脚本家ゆえに、演劇舞台ではキャラが立ってないと、
ちゃんとしたキャラに見えないから、というのはあるんだろうとは思いますが。

江利子と絶対」の江利子にしろ。
「生垣の女」の2人にしろ。
「暗狩」の波多野君にしろ。

なにかとすごい装飾過剰で、キャラクタがごってごてなはずなまでの設定が
なされているはずなのですが、短編で数十ページの中にそんなキャラクタが
きちっと収まってしまう。

めちゃくちゃぶっ壊れてるし、動物虐待されまくりだし、
普通に犯罪や虐待が大量発生しているし。
まあ、純文学なんだから犯罪や虐待の大量発生は許容範囲にしろ。

次は、シチュエーションだけダ・ヴィンチで知ってしまった「乱暴と待機」あたりを読んでみようかと思います。
っていうか、その前にGWに旅行に行くので、そのときに何を持っていくかを
考える必要がありますけどね。
(サイズ的に、当然文庫本になります。)

あとは、いつか「腑抜けども〜」の映像も見たいものですが。

あ、5月のダ・ヴィンチを旅行先で買わなきゃ。。