また1冊、青春小説の王道に。

ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

淡々としていて読みやすいですが、「家族」ってなんだろう、と考えさせる作品です。
ブログに評価するときに、ネタばれのあるエンタテイメントでもあります。

ある意味、 サーガだと思う。祖父、父、息子の、それぞれの生活が、折り重なる3部作というか。

  • 主人公のはちゃめちゃなキャンパスライフ。
  • 人生を捨てかけた公園生活、しかしめちゃくちゃな論理での正当化。
  • かわいい中国系美少女との出会い。
  • 親友との美しい友情。
  • 主人公よりももっとめちゃくちゃな論理の謎の爺さんとの邂逅

(一瞬ヨーダを想像してしまった(笑))

  • 爺さんの子供から明かされる真実
  • 西部への旅とアクシデント

なんというか、伏線回収されまくりで、
風呂敷が広げすぎる流される小説では無いので安心しながら、
このエンタテイメントに滔々と浸ってほしいです。

と、いうわけでオースターにはまりました。
高校時代に、文化系の友人にしきりに進められていたし、
大学生活で、本を結構読んでいる先輩にも「いいねえ」と評価されている本。

やはり、評判はそのとおりみたいです。
また1冊、良い青春小説に出会いました。
高校時代によみたかった〜(泣)そうしたら人生変わってたかも。