型破りな構造とお決まりの記号

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ある先輩の家で学生団体の仕事の合宿していたところ、
深夜3時くらいに残業明けに家主とは別の先輩がパエリア作ってくれたので
それを肴に発泡酒をかっくらって飲んで泊まった朝のこと。

午前10時だというのに家主の先輩とパエリア作った先輩がぐーすかねていて
帰ろうにも帰れなかったので、家主の先輩の本棚から、先輩がおきるまでたまたま読ませてもらった本。


手塚の「火の鳥」の乱世編です。
本のバージョンはリンクのやつだったかは微妙ですが。

話全体の構造が、非常に面白かったです。
源平合戦の時代に、源氏側と平家側それぞれのヒーローがいて。
まさか弁慶と徳子が、最初恋人だったなんていう設定がねえ。

なんというか、物語の設定にフェティシズムを感じる私としては
それだけでわくわくしてしまう設定ですね。
日本史も大好きだし。

しかし、ラストのところ。義経伝説、は聞いたことあるけど、弁慶伝説は聞いたことないなあ。

まあ、全般的に厭戦的な雰囲気が漂いますが、
それは手塚ゆえ、かも知れませんね。

そういった意味以外でも、お決まりの手塚的記号(ひょうたん、とか。)の存在と、
この構造の斬新さがあるいみコントラストで。

なんというか、面白かったですよ。
私の世代ではあまり手塚とか読む人は少ないでしょうが
(実家にブラックジャックとかブッダとか大量にあったので、
手塚独特の記号がわかる程度には私は呼んでいます。)
日本史が好きだったら、読むとおもしろいかも。