ジャズバー、浮かれた何かと。

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

読了。雑感を残しておきましょう。

●雰囲気について。
なんというか、熱に浮かされていた好況の時期の、
その残り香がする作品でした。

ジュリアナ東京が流行ったのは、バブルがはじけてから。
そんな、経済の熱に浮かされた感じのイメージがしました。
(と、いっても物語のガジェットだけですけどね。)

●読後感について。
前によんだやつよりは
難しくなかったです。

すんなり読めた初期三部作みたいに、「弱弱しい男の子」のモノガタリである前半は入り込みやすかったです。

●作家論について。
前にこんなものを読んでいたので、ますますわからなくなってきました。
「浮かれたバブル」って印象もそこから来たんだろうし。
うーん、作家論的な本を読むことはいいことなのか悪いことなのか・・・。


ただ、「村上春樹」の作品の静かな雰囲気にのめりこむことは好きだったり。
そして、今日もまた本を買ってしまうんだろうな・・・。