春樹を巡る冒険

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

MURAKAMI―龍と春樹の時代 (幻冬舎新書)

MURAKAMI―龍と春樹の時代 (幻冬舎新書)

さて、つらつらと思ったことをば。
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界に
いまいち浸りきれなかった私が、いろいろともごもごと書こうと思います。


●作品について。
2つのモノガタリが。
読み進めているうちに、結構近づいてきた感覚が(勝手に)して、
「あー、1人の人間の内側と外側のモノガタリか〜。」とか思ってたんです。

が。あなたとは違うんです。私はモノを客観的に・・・・

何か違うんだよな。。
うーん、悩ましいもやもやを抱えたまま読み終わった作品でした。


●文芸論について。
ますますわからなくなってきた。
読み終わった後に感じる、「で、何が言いたかったんだろうか。」

「何かを伝える」メッセージ性を内包していることがブンガクに必要なのか、
ブンガクとは何で、それをどうクリエータたちが体現しているのか。
確固たる論が自分の中にできる気がしなくて、弱気になります。

村上春樹を最近ざくざくと読んでいる(おそらく10冊はくだらないでしょう)けれど、
ますますわからなくなります。

●でも、本が好き。
追体験できる物語の世界に浸らせてもらえること、
自分の世界を広げさせてくれること。

それでも、本がすきなんでしょう。