電車の中で読んではいけません
過去ログもすべて手打ち(!)*1で動かしたし。
そんなグランドオープン1回目から、なぜこのセレクトかはわからないけど。
- 作者: ツルゲーネフ,神西清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/12/29
- メディア: 文庫
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精神的につらかったので、一時的に実家へ帰っていたのですが、
その帰りの新幹線の中で読みました。
今年は「ロシア文学・フランス文学*2にチャレンジする」というささやかな目標もあったので。
さて。
どSなおねいさんが純粋な主人公をいじめてくれる物語です(笑)。
主人公、めちゃくちゃおねいさんに振り回されてるし。
そのちょっとのことで精神的に動揺するさまが、恋愛の妙味を味わっているみたいで、
なかなか読者の中の「はつ恋」体験に共感を覚えるリンクを埋め込むのだろうけど。
最初の方の大げさとも取れる表現とか、さわやかな印象を与えてくれるだろう。
ただ、おねいさんも性格酷いが、少年も性格が酷いと思う。
サドサドしいおねいさんもおねいさんだが、少年もマゾマゾしいぞ…。
自分も、あの天女のような指で、おでこをはじいてもらえさえしたら、
その場で世界中のものを投げ出してもかまわない
(ツルゲーネフ「はつ恋」p12)
今度は縄回しが始まった。ああ!私がポカンとして、鬼になった彼女から
したたかぴしゃりと指をぶたれたとき、なんという法悦を私は感じたことだろう。
(ツルゲーネフ「はつ恋」p40)
……Mですよね。確実に。
ロシア貴族、こんなことしてたから共産主義者に倒されたのではなかろうか(笑)
ほかにも、最初のところが源氏物語の雨夜の品定め*3に似ているとか、
そうかんがえると帚木っぽいよね、とかいろいろ考えたりはしたが。
明日はまじめなエントリ書こう。。。。