電車の中で読んではいけません

過去ログもすべて手打ち(!)*1で動かしたし。
そんなグランドオープン1回目から、なぜこのセレクトかはわからないけど。

はつ恋 (新潮文庫)

はつ恋 (新潮文庫)

精神的につらかったので、一時的に実家へ帰っていたのですが、
その帰りの新幹線の中で読みました。

今年は「ロシア文学・フランス文学*2にチャレンジする」というささやかな目標もあったので。


さて。
どSなおねいさんが純粋な主人公をいじめてくれる物語です(笑)。

主人公、めちゃくちゃおねいさんに振り回されてるし。
そのちょっとのことで精神的に動揺するさまが、恋愛の妙味を味わっているみたいで、
なかなか読者の中の「はつ恋」体験に共感を覚えるリンクを埋め込むのだろうけど。
最初の方の大げさとも取れる表現とか、さわやかな印象を与えてくれるだろう。


ただ、おねいさんも性格酷いが、少年も性格が酷いと思う。
サドサドしいおねいさんもおねいさんだが、少年もマゾマゾしいぞ…。

自分も、あの天女のような指で、おでこをはじいてもらえさえしたら、
その場で世界中のものを投げ出してもかまわない
ツルゲーネフ「はつ恋」p12)

今度は縄回しが始まった。ああ!私がポカンとして、鬼になった彼女から
したたかぴしゃりと指をぶたれたとき、なんという法悦を私は感じたことだろう。
ツルゲーネフ「はつ恋」p40)

……Mですよね。確実に。

ロシア貴族、こんなことしてたから共産主義者に倒されたのではなかろうか(笑)

ほかにも、最初のところが源氏物語の雨夜の品定め*3に似ているとか、
そうかんがえると帚木っぽいよね、とかいろいろ考えたりはしたが。

明日はまじめなエントリ書こう。。。。

*1:エクスポート機能の無い某大手blogからの引越しをしました。向こうは東京支店ですね。

*2:ロシア文学は、フランス文学に影響される部分が存在すると、ツルゲーネフ読んで確信できたしね。

*3:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9A%E6%9C%A8_%28%E6%BA%90%E6%B0%8F%E7%89%A9%E8%AA%9E%29 貴族って、こんなんじゃないとなれないのかな?