少年は、旅に出る

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)

たまたま、書籍を手に入れたので耽溺。
前日たまたま飲みすぎて(笑)体調が悪くなったのを好機とばかりに。

で、自分ガタリはそこそこにして感想を。

ギリシャ神話を底に敷いているのがちょっとばかし意外でした。
あと、旅に出たくなりましたね。
ちょい前に軽く病んで、こっちに書いたように九州まで行って来たのですが。
その旅の途中で読めたら最高だったかも。
まあ、運悪くその旅行の趣旨が
アイデンティティーに軽くまつわるものだったゆえに。


まあ、よく「旅のお供になる本」でこの本がよく堂々とノミネートする
イメージを保有している意味、がわかるような気はしますよ。


青春って、どこかで旅に出たくなるもの、だし、旅は人間を成長させる。
ある意味、そんな健全な冒険譚的な側面も持っている本ではあるけど。
(うーん、この青春が王道に見えるのは、前に読んだのが「グミ・チョコレート・パイン」だったからか?)

ただ、アイデンティティー云々のことを考えていると
わりと揺さぶられる文章がところどころにあったり。