執筆シーンの連想。
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2009/12/26
- メディア: 単行本
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- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/10
- メディア: 単行本
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何だかんだいって、桜庭一樹と担当編集者の圧倒的な読書量に
圧倒されますが、文章としても面白いです。
小説をあまり読まないツレもかなり読み込んでいたところを見ると
書籍としての面白さ(擬態語の面白さ、とか。)はもとより、
ブックガイドとしての面白さもあるようです。
で、私自身の感想は、といいますと。
小説家のエッセィは昔からすきなのですが、(恩田陸とか、森博嗣とか、大沢・宮部・京極の「大極宮」とかね。)このシリーズは圧倒的な読書量と、奇怪な編集者たちとに驚かされます。
しかし、それよりも気にかかることは、時折見せる過去とか青少年の不安定さとか血脈の話に桜庭作品の原点を「どうしてそこに拘るのか」わかった気にさせてくれたりするのがかなり面白かったり。
そして、なによりも圧巻なのは執筆中の桜庭さんです。
あいかわらずふらふらになりながら、気合をいれて書いているところが垣間見えて
これ読んじゃうと今年の秋に一気に読み倒した「GOSICK」とか「赤朽葉家」とかを桜庭一樹がどれだけ実際に「魂を削って」書いているか想像しちゃって、今後は正座しながら読んでしまいそうな気になるわけです。
やはり、作品が面白いと、その人がどんな人で、何を考えた結果こうなったのか背景が
わかるのはいいですね。
p.s.部屋を掃除してたら、ずいぶん昔の「編集会議」が出てきたんですが桜庭一樹特集のときに
「読書日記」で「K島さん」とされてる東京創元社の編集さんが
本名で桜庭一樹の担当編集へのインタビューに出てて、あ、K島さん●●って本名なんだ、と
なんか隠された真実を突き止めた気分に勝手になりました。